おひとりさまとは、

・もともといない、もしくは先立たれて配偶者がいない状態であること
・子がいない、もしくは連絡が取れない状況にあること
・親または兄弟がいない、もしくは頼りたくない状況にあること

といったように、万が一の場合に頼る親族のいないことを指します。もうすでにそのような状況な方もいますし、将来そうなってしまう可能性もあります。

そのような状況下で、自分しか頼ることができないとしても、歳をかさねるごとに身の回りの環境が変わってきますし、また、他人に迷惑をかけたくないという気持ちも働いてくることもあります。

そういったおひとりさまの終活として、状況に応じた契約をしておく必要があります。

例えば、

➀気力体力の低下で、サポートが必要。→「財産管理契約」や「任意後見」
➁認知症になった後、お金の管理や手続きなど。→「財産管理契約」や「任意後見」
➂亡くなった後の財産の処分（売却）や遺贈・寄付→「遺言（遺言執行）」
④亡くなった後の解約など、さまざまな手続き→「死後事務委任契約」
➄火葬、埋葬や納骨→「死後事務委任契約」

など、様々な状況が考えられます。

認知症や死は、ひとりでは完結することはできません。自分に代わる誰かを用意しておかなければ、最後に関わってくるのは知らない他人の誰かなのかもしれません。